‘‘リクナビNEXT『グッドエージェント賞』7期連続受賞‘‘コープラスが提供する転職完全ガイド。本記事は富士通(メーカー系SIer)の事業内容、年収、評判、キャリアパスなど項目ごとに分け詳しく解説し、実際の社員の声や転職成功のポイントを交え、次のキャリアを目指す方に役立つ情報をお届けします。お問い合わせはこちらから
富士通とは
概要

富士通は、世界100か国以上で事業を展開し、従業員数が約12万人に達する日本を代表するグローバル企業です。資本金は3246億円を超え、売上高は3兆5800億円を上回る規模を誇ります。幅広い分野で事業を展開し、システムインテグレーター(メーカー系SIer)として国内外で高い評価を得ています。
転職市場の人気度
国内のIT業界や就職市場においても高い人気を誇り、就職人気企業ランキング(2022年)ではメーカー部門で首位、総合部門で第2位にランクインしています。また、米国の経済誌FORTUNEが発表する2023年版「世界で最も賞賛される企業リスト」にも選出され、国際的にもその存在感と信頼性が認められています。富士通は、イノベーションを通じて社会に貢献し続ける企業として、多くの人々や組織から注目されています。
転職難易度
富士通への転職難易度は、職種や応募者の経歴、スキルによって異なりますが、総じて高いとされています。同社は国内最大級のIT企業であり、多様な分野でのプロジェクト経験や高度な専門知識を持つ人材を求めています。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウド、AIといった成長分野のスキルが重視される傾向があります。また、グローバル展開を進めているため、英語力や国際プロジェクトでの経験があると有利です。
平均年収
富士通の2023年度有価証券報告書による数値は以下の通りです。
富士通の事業内容
富士通は、世界100か国以上で事業を展開する日本の総合ITベンダーであり、情報通信技術(ICT)を活用して多様なソリューションを提供しています。主な事業領域は以下の4つに分類され、各事業の詳細と具体的な事例を紹介します。
サービスソリューション事業
富士通は、コンサルティングからシステム構築、運用・保守までの包括的なITサービスを提供しています。特に、クラウドサービスやデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に注力し、企業や自治体のIT基盤の整備を支援しています。また、業種横断的なソリューション「Fujitsu Uvance」を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。
一例: 三菱電機エンジニアリング株式会社は、富士通のSAP ERP導入効果の可視化と業務改善にSignavioを活用し、業務プロセスの最適化を図りました。

SAP ERP導入効果の可視化と業務改善にSignavio活用
ハードウェアソリューション事業
富士通は、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器などのITインフラ製品を提供し、信頼性の高いシステム基盤を構築しています。自社開発の高性能ハードウェアは、多様な業界のニーズに応えています。特に、スーパーコンピュータ「富岳」は、世界トップクラスの性能を持ち、科学技術計算やAI研究などで活用されています。
一例: スーパーコンピュータ「富岳」は、理化学研究所と共同で開発され、2020年に世界ランキングでトップの性能を記録しました。これにより、新薬開発や気候変動予測など、さまざまな分野での研究が加速しています。

ユビキタスソリューション事業
富士通のユビキタスソリューション事業は、パソコンやモバイルデバイスの提供を通じて、ユーザーがいつでもどこでも情報にアクセスできる環境を支援しています。高品質なデバイスと先進的な技術を組み合わせ、快適で効率的なユーザー体験を提供しています。
一例: 富士通のノートパソコン「FMVシリーズ」は、多くのビジネスユーザーや教育機関で採用されています。特に、セキュリティ機能や耐久性に優れたモデルが評価されています。

デバイスソリューション事業
富士通は、半導体や電子部品の開発・製造を手掛け、幅広い産業分野に供給しています。高性能かつ省エネルギーなデバイスは、スマートフォンや自動車、産業機器など、多岐にわたる製品に組み込まれています。
一例: 富士通の半導体技術は、自動車のエンジン制御システムに採用され、燃費向上や排出ガス削減に貢献しています。これにより、環境負荷の低減と自動車性能の向上が実現されています。
まとめ
富士通は、これらの多岐にわたる事業を通じて、顧客のビジネスニーズに応えるとともに、社会全体の発展と持続可能性の向上に寄与しています。豊富な経験と実績により、複雑なシステムの構築や運用を成功させ、多くの導入事例を持っています。これらの取り組みにより、富士通は信頼性の高いパートナーとして、国内外で高い評価を得ていると言えます。
業績分析
近年の業績データを分析することで、企業が直面している課題や注力している分野、さらには将来的な成長戦略の方向性を読み解くことができます。収益の変動や利益構造の変化は、ビジネスモデルの進化や市場環境への適応状況を示す重要な指標です。また、転職を考えるSIer出身者にとっては、成長性の高い事業分野やスキルアップ機会を見極めることによって自分にとって成長を期待できる環境を見極めることが出来ます。
業績の現状
富士通の2024年3月期第2四半期の売上収益は1兆6967億円で、前年同期比で0.9%の減少が見られました。一方、調整後営業利益は795億円と前年同期比56.6%の増加を記録し、採算性改善や効率化が反映された結果となっています。特にサービスソリューション分野が引き続き堅調で、国内市場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の需要が業績を支えています。
これまでの注力領域
富士通は、サービスソリューションを中心にビジネス変革を推進する支援を展開してきました。特に「Fujitsu Uvance」プラットフォームを活用し、企業のDX促進や業務モダナイゼーション(旧来システムの刷新)に注力しています。また、IT基盤整備を進める一環で、国内外の大規模プロジェクトにおいて信頼性の高いシステム提供を行ってきたことが特徴です。さらに、事業構造改革やM&Aを通じて成長分野へのリソースシフトを図り、持続可能性を目指した取り組みを強化しています。
今後の注力ポイント
今後、富士通は以下の分野に注力していくことが予測されます。
- グローバル展開の強化: 海外市場でのプレゼンスを高めるため、特に欧米やアジア市場でのサービス拡大を図る。
- DX推進の加速: 国内企業向けにカスタマイズしたソリューションの提供を強化し、業種特化型のオファリングを開発。
- 先進技術の活用: AIや量子コンピューティング、サイバーセキュリティ分野への投資を拡大し、次世代テクノロジーを活用した新たな事業機会を創出。
- 人材育成と採用: 国内外で高度なスキルを持つIT人材を積極採用し、従業員のキャリア形成を支援する取り組みを継続。
まとめ
富士通は、国内外での事業基盤を強化しつつ、DX推進や持続可能性に向けた取り組みを拡大しています。これにより、企業の変革パートナーとしての地位を確立することを目指しています。特に、Fujitsu Uvanceを通じた先進的なプロジェクトへの参画はキャリアの大きなステップとなる可能性があります。
富士通の目指すビジョンとは
まず、企業が目指す方向性や価値観を把握することで、自身のキャリア目標や働く目的がその企業と一致しているかを確認できます。これにより、転職後のミスマッチを防ぎ、長期的なキャリア形成をサポートします。また、面接や選考過程において、企業のビジョンやミッションを踏まえた自己PRや志望動機を伝えるうえで、応募者が企業の理念を深く理解することは大切です。
ビジョン・ミッション

富士通のビジョンは、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にする」という理念に基づいています。このビジョンは、テクノロジーを通じて社会課題を解決し、環境や人々の生活をより良くすることを目指しています。一方、ミッションとしては、顧客の課題を解決し、共に成長するパートナーとして機能することを掲げています。
これらのビジョンやミッションは、企業としての方向性を示すだけでなく、従業員にとっては日々の業務の指針となります。また、転職希望者にとっては、自身の価値観やキャリア目標が富士通の理念と一致しているかを判断する重要な要素となります。
Fujitsu Uvanceについて

Fujitsu Uvanceは、富士通が掲げる持続可能な社会の実現を目指したソリューションブランドです。このプラットフォームは、環境や社会課題に対応するための革新的なテクノロジーとサービスを提供することを目的としています。具体的には以下の6つの重点分野にフォーカスしています:
- サステナブルマニュファクチャリング: 環境負荷を低減しつつ生産性を向上させる技術。
- 消費と生活: 個人の生活品質を向上させるためのデジタルサービス。
- ヘルスケア: 医療と健康のデジタル化を推進するソリューション。
- サプライチェーン: サプライチェーン全体の効率化と透明性向上。
- ITサービス: クラウド、AI、IoTを活用した包括的なITソリューション。
- 近代社会基盤: 都市インフラやエネルギー管理の最適化。
これらの分野は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて企業や社会全体の課題解決に寄与するものです。富士通は、Fujitsu Uvanceを通じて顧客とのパートナーシップを深化させると同時に、持続可能な社会の実現を目指しています。
まとめ
富士通のビジョンとミッション、そしてFujitsu Uvanceは、同社が持つ社会的使命を明確に示しています。転職希望者にとって、これらを理解することは、企業の価値観や戦略と自身のキャリアプランを照らし合わせる良い機会となります。また、Fujitsu Uvanceが扱う重点分野への理解は、魅力的なキャリア機会を見出す助けとなるでしょう。
富士通の求める人物像・採用方針
採用方針や求める人物像を理解することは、転職活動を成功させる上で非常に重要です。これらを把握することで、自身のスキルや経験が企業のニーズに合致しているかを確認でき、ミスマッチを防ぐことができます。また、面接での自己アピールや志望動機の説得力を高めるためにも、企業が求める価値観や人物像を具体的に知ることが有効です。さらに、入社後の働き方やキャリア形成のイメージを持つ助けにもなり、長期的なキャリアの安定につながります。
採用情報
富士通は、事業モデルやポートフォリオの変革を推進する中で、即戦力となる多様な経験と高い専門性を持つ人材を積極的に募集しています。2024年度には2,000名以上のキャリア採用を計画しており、特にITコンサルティング領域で1,000名程度の採用を目指しています。
現在募集中の採用情報・募集職種は以下通りです。※応募する時期や職種・業種によって変更または異なりがあります。
- ソリューションエンジニア
- データサイエンティスト
- インフラエンジニア(ネットワーク/セキュリティ)
- コンサルタント
- デザイナー
- 研究開発(ソフトウェア/ハードウェア)
- カスタマーエンジニア
- コーポレート(人事/総務/財務経理/法務知財/購買・SCM等)
詳しい概要はURLより確認できます。
採用情報➝キャリア採用情報 : 富士通株式会社
募集職種➝採用特設サイト|募集一覧
求める人物像
富士通が求める人物像は、同社のビジョンやミッションに共感し、パーパスを実現するために貢献できる人材です。具体的には、以下の要素を持つ人が求められます:
- チャレンジ精神のある人材 既存の枠組みにとらわれず、新しい技術や課題に対して積極的に取り組む姿勢を持つ人が求められます。
- チームワークとコミュニケーション能力 多様なチームで協力しながら成果を出せる人材が重視されます。プロジェクトベースの仕事が多いため、他者と円滑にコミュニケーションをとれることが重要です。
- 専門性を追求する姿勢 AIやクラウド、セキュリティなど、富士通が注力する分野において専門性を深める意欲がある人材が歓迎されます。
- 社会課題の解決に共感する人材 富士通のパーパスである「世界をより持続可能にする」ことに共感し、自分の仕事を通じて社会に貢献したいと考える人材が求められます。
採用までの流れ
キャリア採用では、以下の選考プロセスが一般的です※選考プロセスは職種や応募状況により異なる場合があります。
1.書類選考: 応募書類の提出と審査。
2.1次面接: 現場社員(部長級)との面接。
3.適性検査: WEB適性検査の実施。
4.2次面接: 人事部長との面接。
5.内定: 最終面接通過後、内定通知。
まとめ
富士通の採用方針と求める人物像は、企業の方向性や価値観を反映したものです。転職希望者にとって、これらを理解することで、入社後のキャリアイメージを具体的に描くことができ、選考においても適切な自己アピールが可能になります。特に、富士通が強調する「多様性」「専門性」「社会貢献」というキーワードは、応募者が準備すべきポイントとして意識するべきです。この理解を基に、自身の経験やスキルがどのように貢献できるかを明確に伝えることで、転職活動を有利に進められるでしょう。
富士通で得られる成長機会
転職で成長機会を知る重要性
転職活動において、成長機会を理解することは、自身のスキルアップやキャリアの長期的な方向性を明確にするための重要なポイントです。どのようなスキルが磨けるのか、どのような経験が得られるのかを把握することで、入社後の目標設定やキャリア形成がスムーズに進みます。
富士通の提供する環境
富士通は、「社員一人ひとりがキャリアオーナーシップを持ち、成長を主体的にデザインできる環境を提供する」というスタンスを掲げています。グローバル規模での多様なプロジェクトや最新技術への挑戦機会、充実した自己啓発プログラムを提供し、社員がキャリア目標を実現できる仕組みを整えています。以下成長機会について社員の声も交えてまとめています。
多様なプロジェクトへの参加
富士通は「Fujitsu Uvance」を中心に、社会課題の解決に挑む多様なプロジェクトを展開しています。これにより、最先端の技術や複雑な課題に触れる機会があり、専門スキルを実務で磨くことが可能です。
社員の声
- 「最新の知見やスキルに触れることで専門性が向上しました。社会に前例の少ない取り組みが多く、成長やキャリア開発に対する刺激を受ける場面が多いです。」
- 「プロジェクトは大規模ですが、業務が細分化されるため、自分の仕事が全体にどう影響しているのかを把握しにくい場合があります。俯瞰的な視点を持つには意識的な努力が必要です。」
専門分野のキャリアパス
富士通では、「キャリアオーナーシップ」を重視し、キャリアを自分で切り開ける制度を整えています。ポスティング制度やキャリアカウンセリングを活用することで、興味のある分野やプロジェクトに参加しやすい環境が提供されています。
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社員の声
- 「社内公募制度を活用して自分のキャリアプランを実現できる点が魅力です。年齢や性別に関係なく、新しい分野に挑戦するチャンスがあります。」
- 「上司が多忙な場合、個人のキャリア支援までは手が回らないこともあります。自分のキャリアは自分で責任を持って動かないと成長の機会を逃す可能性があります。」
グローバルな成長機会

海外の拠点で働く機会や国際プロジェクトへの参加は、富士通の大きな特徴です。インドやフィリピン、中国など、20,000人以上の海外メンバーと協力し、異文化環境での経験を得られます。
社員の声
- 「グローバルな視点での課題解決に挑戦できる環境があり、国際プロジェクトへの参加はスキルアップに繋がります。」
自己啓発とスキル開発の支援
富士通は、社員の学びを支援する環境を整えています。LinkedInラーニングやUdemyなどのオンライン学習ツールを利用でき、自己啓発に積極的な社員にとって有益な制度です。また、ジョブチェンジの研修も充実しています。
社員の声
- 「Udemyビジネスのアカウントが付与されるなど、学びたい人を応援する仕組みが充実しています。コンサルティング分野へのジョブチェンジも安心して挑戦できる環境です。」
- 「自発的に学ぶ意欲がある社員にとっては豊富な学びの機会がありますが、主体性を持たない人にとっては成長が停滞している印象を受けます。」
まとめ
富士通では、多様なプロジェクトや柔軟なキャリアパス、グローバルな成長環境、充実した自己啓発制度を通じて、社員がスキルを高め、キャリアを築く支援を行っています。一方で、成長機会を最大化するには、自律的に行動し、自分からチャンスを掴む姿勢が求められます。こうした環境は、主体的にキャリアを形成したい転職希望者にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
富士通の職場環境
SIerの働き方
SIer(システムインテグレーター)の働き方は、クライアントの業務やニーズを深く理解し、最適なITシステムの設計、開発、運用、保守を一括して行うことが特徴です。このため、プロジェクトの進行状況やクライアントの要望に応じて柔軟な対応が求められ、時には長時間労働や納期前の繁忙期が発生することもあります。
富士通では、社員が生き生きと働き、その能力と可能性を最大限に活かして成長できる職場環境の整備に取り組んでいます。具体的には、以下のような施策が実施されています。
柔軟な働き方の推進
富士通は2017年に「テレワーク勤務制度」を正式導入し、フレックスタイム制やサテライトオフィスを活用することで、社員が働く時間と場所を柔軟に選べる体制を整えています。この取り組みにより、ワークライフバランスの向上や、家庭事情に応じた働き方が可能になっています。
社員の声
- 「コアタイムなしのフルフレックスで、リモートや出社を選べるため、ワークライフバランスが取りやすい職場です。保育園の送り迎えや家庭の事情に応じたスケジュール調整も柔軟に行え、周囲もそれを尊重する文化があります。」
- 「部署によっては月平均100時間の残業があり、リモート環境が整っているからこそ長時間労働が発生する場合もあります。休暇を取得しても業務が溜まるだけでリフレッシュが難しい環境も見られます。」
休暇制度と福利厚生
富士通では、休暇取得を推進しており、有給休暇の取得率向上に取り組んでいます。また、社員が快適に働けるように、住宅手当やカフェテリアプランなど多岐にわたる福利厚生が提供されています。
社員の声
- 「休暇は全社的に取得が推進されており、遠慮せずに取れる文化があります。首都圏のシェアオフィスや全国の拠点が活用できるため、働き方の柔軟性も高いです。」
- 「休暇を取れる環境は整っていますが、取った後の業務量が調整されないことがあり、結果的に休暇がリフレッシュにつながらない場合があります。」
ワークライフバランスの実情
富士通は、勤怠管理を厳格化し、長時間労働の抑制に取り組んでいます。一方で、プロジェクトの特性や業務量に応じてワークライフバランスが変動することが課題となる場合もあります。
社員の声
- 「IT企業としてリモートワークやシェアオフィスの利用が進んでおり、どこにいても仕事ができる環境が整っています。ワークライフバランスを自分で調整しやすいです。」
- 「勤怠管理が厳格で、端末起動時間と勤怠実績のズレにアラートが発生します。柔軟な働き方が進む一方で、自由度が制限される場合もあります。」
まとめ
富士通は、SIerとしての働き方に特有の課題に対応するため、柔軟な働き方やキャリア支援、自己啓発制度を整えています。しかし、職場環境は部署やプロジェクトによる差異があるため、自律的に行動し、自分でキャリアを切り開く姿勢が重要です。富士通での勤務は、主体性を持って働きたい人にとって大きな成長機会を提供する一方、環境を最大限活用するには自己管理能力も求められると言えます。
年収・評価制度
富士通の平均年収は以下の通りです。(回答者2262人)
職種別平均年収

年齢別平均年収

富士通の評価・昇格の仕組み
富士通では、社員の成長と企業の目標を両立させるために、明確な評価・昇格の仕組みを整えています。ただし、評価基準やプロセスには主観的な要素も含まれるため、社員の声からはさまざまな意見が挙がっています。以下に、制度の概要と社員の声をまとめます。
評価制度の概要
- FUJITSU Level(社内グレード)
- 新卒社員は通常「Lv8」からスタートし、3~5年で「Lv9」、5~15年で「Lv10」へ昇格するのが一般的。
- 各レベルごとに求められるスキルや責任範囲が異なり、昇格には業績や行動評価が必要。
- 「Lv10」以上になると、管理職としてリーダーシップを発揮することが求められます。
- 評価プロセス
- 半期ごとに実施される目標設定・評価面談を通じて、成果が決定される。
- 評価は、個人の成果とチーム全体の実績をもとに判断される。
- 自己評価シートに業績を記載し、マネージャーとの合意を経て評価が確定。
- 昇格基準
- 昇格は主に以下のポイントで判断される:
- 目標達成度(KPI)
- リーダーシップや主体的な行動
- 社内外での信頼性や影響力
- 昇格のタイミングは個人の成績やキャリア計画に応じて異なります。
- 昇格は主に以下のポイントで判断される:
社員の声:良い点
- 評価プロセスの透明性が向上中 「成果主義を取り入れた評価制度が進んでおり、主体的に動いた社員には正当に報われる仕組みがあります。」
- 柔軟なキャリアの選択肢 「評価基準が多様で、特定分野でエキスパートになる道や管理職としての昇格など、複数のキャリアパスが用意されています。」
- 努力が評価されやすい環境 「リーダーやPMからのフィードバックがしっかり伝わる仕組みがあり、主体的に動く人は高く評価される傾向があります。」
社員の声:改善点
- 評価プロセスの主観性 「マネージャーの印象に左右される部分が大きく、透明性には課題があります。成果をアピールするために、自己評価シートを作成する手間がかかります。」
- チーム評価が個人評価に影響 「チーム全体の実績が評価の一部になるため、個人で大きな成果を上げても、それが必ずしも高評価に繋がらない場合があります。」
- 昇格スピードのばらつき 「昇格基準は明確ですが、実際の昇格スピードには個人差があります。キャリアパスを計画的に進めたい人にとってはフラストレーションになることもあります。」
まとめ
富士通の評価・昇格制度は、一定の透明性と柔軟性を備えており、成果主義を基本としています。一方で、プロセスに主観的要素が含まれるため、社員が自己アピールや上司との関係を重視する必要があるのが実情です。また、評価が個人の実績だけでなくチームの成果にも依存する点が特徴です。キャリアアップを目指す社員にとっては、自身の行動に加えて、周囲との協力やプロジェクト全体への貢献を意識することが重要と言えるでしょう。
総括
まとめ
富士通は、柔軟な働き方や多様なキャリアパスを提供する一方で、主体的に行動する姿勢が求められます。平均年収も1000万近くと非常に高く、グローバル規模での成長機会や先進的なプロジェクトに携わる環境は、キャリア形成に大きな魅力を持っています。
もしあなたが富士通でのキャリアを検討しているならば、自身のスキルやキャリア目標と照らし合わせ、最適なキャリアパスを選ぶことをお勧めします。
コ―プラスとは
コープラスとは、SIerをはじめ、IT・コンサル企業への転職支援に特化した人材紹介会社です。キャリアを正しく評価し、転職者の可能性を広げる具体的な提案が強みです。また、ビズリーチ「JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2022」でIT部門のMVP受賞やリクナビNEXT『グッドエージェント賞』7期連続受賞など、豊富な実績も備えています。SIerやIT・コンサル業界で新たなキャリアを目指す方は、業界知識に精通したコープラスにぜひ一度ご相談ください。お問い合わせ・ご相談はこちらから
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